稼げる人とそうでない人
Author山本 美穂子
- 公開日 2023年3月22日 15時19分
- 更新日 2023年3月22日 15時41分
ある程度の年齢になったとき、
低所得の人もいるし
稼ぎ続けている人もいます。
同じだけの時間を生きてきて
何がこの差を生み出すのかといえば、
好奇心を持って広がりながら
人生を歩いてきたかどうかだと
私は思います。
そして、自分の好奇心の先には
自分のやりたいことが存在し、
それをずっとやり続けていると
その中に、ある“黄金律”を見出します。
そしてその黄金律は、
どんなシステムの中でも
別の業界に移っても、活かすことができるんです。
この黄金律が体に入っている人は、
全く知らないものを見ても
黄金律に当てはめて考えることができるので
人より先に行くことができます。先見の明を持つことができます。
だから、自分の好奇心が動くことを
長くやっていくというのは
人生においてすごく大事なことなのです。
そして、もう一つ大事なのは“見切り”の時期です。
私は今や経営者でもあるのですが、
経営も同じです。どこで見切るか。
たとえば、このニュースに聞き覚えのある方もいると思います。
コロナ禍のさなか、あるタクシー会社が
黒字倒産し従業員を全員解雇したというニュース。
会社は黒字のまま倒産させます。
従業員は解雇されるので、失業保険をもらえます。
そして、世の中の動きが戻ってきたら、会社を再開し
従業員を再雇用するというのです。
この会社のトップの方は、
生活支援のためのシステムを知っていて、かつ
今後国を挙げての支援が出てくるであろうことを
見込んでいたのだと思います。
その上で、会社にとって、従業員にとって
現段階で何が最善かを見ての英断です。
私が思うに、
若い頃に大きな失敗をしてきた人ほど“見切り”が上手です。
だから、たとえ失敗したとしても、思い切りその失敗を味わえばいいんです。
その体験を積んできたことは、無駄にはなりません。
そして、このエピソードからわかるもう一つのことは、
今何をするべきか、どう動くべきかを
判断できる能力があるかないかで
後の動きが全く変わってくるということ。
今最速でやらなければならないことと、
ゆっくりでいいことを見分ける目を育てなければ、
これから先、自分の力で稼ぎ生きていくのはなかなかに難しいと思います。
言われたことを言われた通りやっているだけでは
自分の感覚は磨けないのです。
もしも
「それができれば悩んでない!」「私には無理」と思ったら、
「今、自分は動けない」ということを
まずは受け入れてみてください。
それはまたそれで、あなたがこの人生で学ぶと決めてきた学びなのですから。