私が信じてしまっている自分:へそ曲がりの呪い
Authorいけのや ゆりこ
- 公開日 2023年4月19日 23時06分
- 更新日 2023年4月19日 23時49分
なんで自分はこんな性格なんだろうか…
なんで他の人みたいにできないんだろうか…
と悩む方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私もそんなふうに自分を思ってしまうひとりです。
私は素直じゃないし、ネガティブだし、陰キャだし…
もう挙げたらキリがないくらい、私ってこういう人だし、というのがあります。
でも、私ってこういう人だから…と自分が言っていることに気づいたとき、ちょっと立ち止まって自分に問いてあげてほしいんです。
「それって本当?」と。
というのは、自分はこういう性格だし、だから○○で…と思うもののほとんどが、幼い頃に親や家族から言われたことを子どもの自分がそのまま信じて、それを大人になった今でも信じ込んでいて、私ってこういう人と思ってしまっている部分だからです。
このような、自分自身・他者・自分を取り巻く世界についての一定の概念を、認知療法では「中核信念」と言います。
例えば、親から「ダメな子」と言われ続けた子どもは「私はダメなんだ」と思い込んで成長していきます。
それが真実かどうかは別なのですが、自分が気づかないうちに信じてしまっていることが私、となっているので、それが私の性格で、となってしまいます。
私が信じてしまっていた「私は素直じゃない」というところは、幼い頃、母からいつも「あんたはへそ曲がりだから」と言われていたことからでした。
私がすぐに決められず、もじもじしていると母はいつも「あんたはへそ曲がりだから」と言っていて、いつの間にか、私は素直になれない自分が私だと信じ込んでしまっていました。
なので、誰かとの関係性の中で、素直に何かを受けとったりするのが自分には似つかわしくなく感じて、つい、そっけない感じで対応してしまったりして、そんなふうにしたいわけではないんだけど…と自分を責めたりもしていました。
この仕組みが分かるようになったとき、あぁ、私は親から「へそ曲がりの呪い」をかけられていたのか…と理解して、今の、等身大の自分に変えていく努力をしました。
未だに、まだ素直になれない自分に気づくこともありますが、でもそれがイコール私、というところに自動的にいくことはなくなって、素直に聞いたり、受け取ったりできるようになると、人間関係がスムーズにいくようになったり、それまでとは違う出来事を体験できるようにもなりました。
あなたが自分の性格に悩み、「私って○○だから」と言っているとき、思っているとき、ぜひ、自分に聞いてみてください。
「それって本当?」と。