「生まれ変わる」ということ
Author山本 美穂子
- 公開日 2023年10月27日 15時04分
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「生まれ変わる」とは、
新たな形で明らかになり
活性化されたさらなる能力を持つ自己を再発見すること。
言い換えれば、
自分の新しい体験を再創造してゆくことが
「生まれ変わる」ということなのです。
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人生に何かうまくいかないことが起こったとき
あなたはどうしますか?
きっと、なぜこんなことが起こったのか
それを理解しようと努めるでしょう。
でも、その理解の方向は
自分の外側にある原因に向けられることが多いのではないでしょうか。
これが【感情的反応】です。
【感情的反応】は、
子どもの時の体験の中にある、混乱や誤解から生まれます。
そして、この混乱の原因は「外側にある何か」だという誤解こそが
そもそもの混乱の原因です。
たとえば、想像してみてください。
まだ重心のバランスがうまく取れず
立ったり歩いたりすることがうまくできなかった頃
体のバランスが取れていないという違和感とともにある
「思うように体を動かせない」混乱を。
人生に何かうまくいかないことが起こったとき、
私たちの心の中ではまさに同じことが起こっています。
自分の中で思ったことがその通りにならなかった時、
私たちの中では混乱が起こります。
体が成長し大人になるにつれて
肉体的な違和感は消えてゆきますが、
意識が子どもの時のまま止まっていると、
体は成長していても、
当然意識は子どもの時のまま固定化されます。
つまり
大人になった今、
自分が思ったように現実が展開しない
現実がうまくいかない状況は、
今お話した原因と結果の現れなのです。
そしてその時私たちの内側に湧き起こる
不安定感こそが
「子どもの時のまま止まった場所」にほかなりません。
それを理解し、
それらをひとつひとつクリアにし統合してゆくことで
癒しと自己成長が進みます。
このプロセスを通して
葛藤、混乱、無知、無力感を克服するたびに
人生に新たな側面が開き、
バラバラになっていた私たちのピースが統合され、
まずは人格の中で、続いて人格と人生の中で
それらが現実化・物質化されるのです。
もちろんこのプロセスには、自発的な努力が必要です。
粘り強く模索し、
自ら新しいアプローチを探し求めていかなければなりません。
自分自身を分析し、
ディフェンスや虚栄心を取り除き、
勇気を持って、自己に誠実になることが何より求められます。
この産みの苦しみがなければ、
人生の新しい側面や新しい次元を見つけることはできないのです。
自分の内側のクリアになっていないピースを
ひとつひとつ拾い集め、
自分自身に統合していくことが
スピリット(魂)の成長です。
そうすることで私たちはまた新しい体験を得、
新しくまたこの世に生まれ変わります。
「生まれ変わる」とは、
新たな形で明らかになり
活性化されたさらなる能力を持つ自己を再発見すること。
言い換えれば、
自分の新しい体験を再創造してゆくことが
「生まれ変わる」ということなのです。