与えたものが返ってくる、ただそれだけ

 


「こうなりたい」「こうしたい」「ああしたい」


あなたもそんな願いを持っていると思います。


それを成就するためには何らかの対価が要りますよね。


これは人との関係にも当てはまります。


対人関係で、「自分ばかりが○○している」


「相手ばかりが○○している」という関係性には、


遅かれ早かれ必ず綻びが生まれます。


 


どんなに優しい気持ちからであったとしても


片方が一方的に尽くすだけの関係である場合、


もらってばかりの方は、いずれ対価を払わなければいけません。


生きているうちにお金やモノで支払う?


それはまだ、軽い方。


死ぬまでその対価を払おうとしなければ、


死んだ後にそのツケが回ってくるのです...!


 


たとえば、


来世でそれを償うための人生を設定して生まれてくる。


---つまり、その対価として他者に与え続けるとか


あるいはまったくもらえないとかいう人生を設定する。


そのようにしてバランスを取らなければいけないわけです。(きゃー)(怖)


 


私たちは誰しも


拡張・停止・収縮のリズムの中で生きていて


拡張が大きければ大きいほど、収縮の幅も大きくなります。


同じように、


与えるものが大きいほど受け取るものも大きくなるのは自然の理。


そのバランスが崩れているものには綻びが生じます。


そしてこのバランスをどのくらいのスパンの単位でとっていっているのか。


人生を通してかもしれないし、


あるいは幾つもの転生を通してかもしれません。


または数年、1年、数ヶ月、それはさまざまです。


 


**


若い頃、オーストラリアのシドニーに住んでいた時期がありました。


海外に住んでいたことのある人ならわかると思いますが、


同じ生活範囲の中に住む日本人はなんとなく顔見知りになっていきます。


そのうち1人が日本に帰国することとなり、


私は彼を空港まで送ってあげました。


彼が空港で荷物を預ける段になって、


荷物が重過ぎて超過料金が必要だということが判明。


でも彼は、あとは日本に帰るだけと


既にお金を全部日本円に替えてしまっていたため


私がその分を立て替えてあげたのです。


 


当時はもちろんインターネットなんてない時代。


国際電話もびっくりするほど高くて(笑)


気軽に連絡を取れる時代ではありませんでした。


「もうこのお金は返してくれなくていいから、


その代わりに、誰か困った人を見たら


今日のことを思い出してその人に何かしてあげてね」


私は彼にそう伝えました。


 


そして


結局彼は、その後なんとか私の連絡先を突き止め


お金を返してくれたのです。


その時の嬉しかったことと言ったら・・・


「美穂子さんに助けてもらったことが心に響いて


その後僕は困った人がいたら助けるようにしてるんです」


そう言っていました。


 


決して、私が素晴らしい人格者だと言いたいわけではありません。


若い頃の私は、いつも不機嫌でいつも怒っていたひどい人でした。


ただ、自分が本当にひどい人間だということは自覚していて、


そのたびに反省はするものの


どうすればいいかわからなかったので、


せめてお金で返そうと思ってやったことに過ぎません。


お金もエネルギーなので、時に対価の代わりになることもあるから。


 


その頃の私は、周りに対して


「よこせ」と「ちょうだいちょうだい」しかしていなくて


感情的にも精神的にもエネルギー的にも


いろんなものを人から奪っていました。


だからこの彼とのエピソードが、


それを世の中に「還元」し始めた最初かもしれません。


 


そして今、私のやっていること全てこの「還元」です。


馬車馬のように働いて働いてみんなに返す。


でも、これをしているから私は安定しているのだと思います。


たとえ与えた相手に裏切られても、


「それでもあなたはその人たちに与えますか?」と


いつも自分に問い続けています。


なぜなら、


「与えたい」という私のエッセンス、そして


それをし続けることに、


私はとうの昔にサレンダーしているから。


だって、それが私のエッセンスだから。


 


「与えない」を選んだ時、言い換えれば


自分自身のエッセンスに自分が反発した時、


当然のことながら物事はうまくいかなくなります。


これも何度も痛い経験をしてわかっているからこそ、


全てを決めるのは、外にある人やモノではなく


自分自身であるということを、いい意味で自分に諦めているのです。


私は、私自身の持つ優しさというエッセンス、


与えたいというエッセンスを使って、


今、この人生で出会えた人たち、触れ合っている人たちに


できる限りのことをしたいと思っています。


 


対価の話に戻りましょう。


対価を支払うとは、言い方を変えれば「等価交換をする」ということ。


交換するものは、


エネルギーでも時間でも気づきでも、


喜びや愛といったものでも、等価であれば何でもいいのです。


そうして


お互いがお互いにとって「よし♪」と思える


ちょうどいいバランスを作っていくことで、


人間関係も、人生の流れも、


そして転生を含めた魂の成長の旅も


スムーズに流れていきます。


そしてそれをし続けることが


ハイヤーセルフを選び続けることでもあるのです。


 


 

山本 美穂子

貴方の本来の輝きを取り戻すお手伝いをしています


  • 対応可能な悩み心の病気の悩み、恋愛・結婚の悩み、育児の悩み、家族の悩み、友人関係の悩み、職場の人間関係の悩み
  • 地域愛媛県 松山市

幼い頃から「心の癒し」に興味を持ち、子ども時代のトラウマ体験がのちの人生に大きな影響を及ぼすことを自身の体験から身をもって学ぶ。数多くの癒しのメソッドを学んだ後、2000年、米国マイアミ州のヒーリング単科大学BBSHに入学し校長のバーバラ・ブレナン女史に師事、ヒーリング科学や基礎を学ぶ。 BBSH卒業後日本でプロフェッショナルヒーラーとして開…