「怒り」についての考察

 


今日は、「怒り」について考察してみようと思います。


 


私たちが「怒り」を感じる体の部位はどこだと思いますか?


それは、


・下腹部


・肝臓


・ハート


・頭


なのですが、怒りの種類によって感じる場所が違います。


それぞれについて、その部位で感じる怒りが


どんな時に感じる怒りなのか、


現時点での私の考察についてお話しますね。


 


身体の下の方から順にいきますね。


まずは下腹部。


他者から侵入された時に、


自分が感情的にどう感じて良いのかわからないと


下腹部が熱くなるような感覚


「怒り」を感じます。


 


たとえば、道を歩いていたら


知らない男性からいきなり


「どっか遊びに行かない?」と


声をかけられたと想像してみてください。


あるいは、誰かにいきなり


自分のバウンダリーを超えて


グイグイ入ってこられたような、


失礼な感じを想像してみてください。


つまり、相手からつけ込まれたと


感じるようなシーンで感じる「怒り」です。


 


 


 


肝臓。


他者との価値観や倫理観が


あまりにも自分のものとずれていて


全く相容れない状態になった時には、


肝臓のあたりが熱くなる感覚で「怒り」を感じます。


肝臓の周りに張り巡らされている神経のラインが


ビリビリビリっとなったような・・・


これが繰り返されることで、


慢性的に胃腸が弱くなります。


 


ハート。


裏切られたり、あるいは


自分の愛が伝わらなかったりしたと感じた時、


相手に対する「愛」と「怒り」の気持ちを


同時に持ちきれなくなり、


その葛藤の中、


ハートが引き裂かれるような感覚で「怒り」を感じます。


 


そして、この感覚を感じるのは


相手のことが好きだからなのです。


ゆえに、その人のこと


を嫌いになることができれば、


痛くなることはなくなります。


繰り返しこの感覚を感じていると、


心臓や肺の病気になりやすいでしょう。


 




頭。


ああでもない、こうでもない


あの時ああだったから、今度もこうなるかも


あの人はこんなふうに思っているに違いない


などと、グルグルと考えすぎている状態が


過剰になると、回路が焼き切れたように


頭が真っ白になる感覚で「怒り」を感じます。


この状態が長く続いたり


繰り返し繰り返し起こると、


脳の病気やレビー小体の


アルツハイマーを発症しやすくなります。


 


 


これらを感じたらどうすれば良いか、


その対処法を次にお伝えしますね。



  1. 上記の「怒りの感覚」のある場所に呼吸を入れていく、息を吹き込んでいくイメージを持ってみてください。

  2. その場所と繋がりながら、同時に今この瞬間の現実にいる誰かと繋がる(例えば、目の前の愛犬を抱きしめる等)ことを通して、「今、この瞬間」のありのままの現実を受け入れます。

  3. すると、〈今自分の体に起こっていること〉と、〈過去からの反応〉を、今この瞬間の現実と繋げることができるため、怒りを感じ切って流すことができます。


 


この方法を参考に、


それぞれの部位で感じている「怒り」を


ちゃんと感じ切って流し去らせてください。


怒りに飲み込まれてしまうのは、これをしていないからです。


 


そして、「怒り」に関してもう一つ大事なことは、


「怒り」の下には別の感情がある ということです。


「怒り」は、別の感情をなきものとするための


蓋といっていいでしょう。


ですので、


「怒り」とは、その下に


何か感情が隠されているというメッセージだと


捉えてください。


 


ちゃんと感じ切って流し去ることで


「怒り」をリリースすれば


その下にある感情を感じることも


たやすくなりますが、


逆を言えば、「怒り」を感じなければ


その下さらに隠されている感情のリリースは


難しいということです。


 


具体的な例を挙げてみますね。


たとえば私の場合、


先日、肝臓のあたりが熱くなるタイプの怒りを


感じたのですが、


上記の対処法を使ってその怒りを流したところ


その下にあったのは「軽蔑」と「嫌悪感」でした。


怒りに蓋をされた感情が何なのかを知り


それもまた感じることができたので、


私は、自分を嫌いにならずに済みました。


 


あなたもぜひ、「怒り」を感じ分け


体で感じ切ること


その下に隠した感情を知ることに


チャレンジしてみてください。


 


 

山本 美穂子

貴方の本来の輝きを取り戻すお手伝いをしています


  • 対応可能な悩み心の病気の悩み、恋愛・結婚の悩み、育児の悩み、家族の悩み、友人関係の悩み、職場の人間関係の悩み
  • 地域愛媛県 松山市

幼い頃から「心の癒し」に興味を持ち、子ども時代のトラウマ体験がのちの人生に大きな影響を及ぼすことを自身の体験から身をもって学ぶ。数多くの癒しのメソッドを学んだ後、2000年、米国マイアミ州のヒーリング単科大学BBSHに入学し校長のバーバラ・ブレナン女史に師事、ヒーリング科学や基礎を学ぶ。 BBSH卒業後日本でプロフェッショナルヒーラーとして開…