植え付けられた「アーキタイプ」

 


最近、仏教の


「生病老死」という概念について


考えることがありました。


仏陀は、これらのどれにも


痛みと苦しみがあると考え、


地位を捨てて悟りを開く旅に出て、


なぜ人は苦しみの中で生きるのかを探求したわけですが、


これら「生」「病」「老」「死」という


4つのキーワードは、


私たちが知らぬ間に奴隷化し、


支配されているポイントではないだろうかと


思ったのです。


 


「生」・・食に関すること、お金に関することなど“生きる”ためのこと


「病」・・製薬会社(薬、ワクチン)


「老」・・ 老いることへの恐怖


「死」・・宗教を通して死に対する恐れを抱かせ、「善行を積めば天国に行ける」「神にすがれば助けてもらえる」という刷り込み


人生の至るところに、


これらのポイントに対する


恐れを感じるための罠が仕掛けられていて、


私たちの誰もがどこかに引っかかり


その恐怖を真実だと思って生きています


 


 


人間は、肉体があるがゆえに


その外側の世界に影響を与えることができます。


実際、肉体がなければ、物質界の中では何一つできません。


世界に影響を与え、世界を変えたいと思ったら、


物質的な身体がなければいけないのはシンプルな事実です。


でも、物質的な身体を得てこの世に生まれ、成長し


外側の世界に影響を与えられる程度の


年齢になった頃には、


すでに学校や教育、社会というシステムの中で


最初にお話ししたような「恐怖」を含む


たくさんのイメージのアーキタイプ(原型)


植え付けられ、私たちは、


いつの間にか自分本来の力を削がれています。


 


そのため、


いざ物質世界に影響を与えようとしても、


それらの原型を基にしか


行動することができないので、


結局は支配の檻の中から逃れることができず


真の意味での改善や救済に到達できないのです。


 


そういうものが、たとえ意図的でないにせよ、


実は世の中にいっぱいあります。


たとえば『サザエさん』。


幼い頃、毎週日曜日の夕方にサザエさん一家を


繰り返し目にすることで、


サザエさん一家の姿---三世代が同居して、


女は家で主婦として家事をし、男は会社に行き、


みんなで食卓を囲み、動物を飼っていて、


ほのぼのと暮らすのが幸せ、というような---が私たちの中に


“理想の家族観” 的なものとして植え付けられ、


固定化されました。


子どもはそして、自分の家がそうではなかったら、


「うちの家庭は幸せではないのかも...」


「普通じゃないのかも...」などと思い、密かに傷ついていきます。


(注:『サザエさん』や、サザエさんに代表されるような
家族形態が悪いと言っているわけでは決してありません。
誤解なきようお願いします)


 


私たちは、このようなアーキタイプを


至るところで植え付けられつつ大人になり、


自分でも気づかないうちに、“誰か” の望む方向を


自分の目指す未来として歩んで行きました。


それが、歴史の中で、ただ起こってきたのです。


 


 


だから、今、


この社会や世界で起こっていることを


どんなに怒ろうと、どんなに嘆こうと、


政府が悪いと糾弾し、仮に政権が変わったとしても


実際には何も変わりません。


なぜなら、この世界に物質的肉体を持って存在している


私たちの前提は変わっていないからです。


・・・「じゃあどうしたらいいの?」


そんな絶望と苦しみの中に


すべての人が、意識的であれ無意識であれ


陥っているのが、現在の世界だと私は思っています。


 


その質問に私なりにお答えするならば、


どうしたらいいのかといえば、


一人ひとりが自分の内面と向き合い


幼い頃に誤解したままの部分に気づき、


洗いざらい出して整理整頓し、


本当の自分自身で生きることが、本当の変化の糸口となります。


自分の内側にそれぞれがそれぞれの


幸せや喜びの場所を育て、


それと共に現実を生きることのできる人が増えると、


確実に世界は変わるでしょう。


 


 


生きる上で大切なことが「お金」や「仕事」「生活」


であるままでは、仕組まれたパラドックスの中に


再びあっという間に転げ落ちてしまいます。


でも、一人ひとりが、


自分の大切なことが何なのかを見極め


自分の信じることのために行動すること、


幸せな感覚や愛から動くことを始めれば、


少なくとも、


あなたの生きている世界は変わります。


私は、自分の世界をこうして変えてきました。


 


過去の体験からの抜け出せない悪循環の中で


他者と触れ合うのではなく、


今、この瞬間の愛から動く。


これが、望む世界を創造するため


今自分がすべきことだという確信を元に動く。


そんな生き方をすることが、


植え付けられたアーキタイプを生きるのではなく


悔いのない自分らしい人生を送ることに


つながるのです。

山本 美穂子

貴方の本来の輝きを取り戻すお手伝いをしています


  • 対応可能な悩み心の病気の悩み、恋愛・結婚の悩み、育児の悩み、家族の悩み、友人関係の悩み、職場の人間関係の悩み
  • 地域愛媛県 松山市

幼い頃から「心の癒し」に興味を持ち、子ども時代のトラウマ体験がのちの人生に大きな影響を及ぼすことを自身の体験から身をもって学ぶ。数多くの癒しのメソッドを学んだ後、2000年、米国マイアミ州のヒーリング単科大学BBSHに入学し校長のバーバラ・ブレナン女史に師事、ヒーリング科学や基礎を学ぶ。 BBSH卒業後日本でプロフェッショナルヒーラーとして開…